定期的に来てほしいな、と言う言葉の裏にあるもの

定期的に来てほしいな、と言う言葉の裏にあるもの

できれば定期的に通っていただきたいなあと思っています。

ぶっちゃけて言ったら顧客確保の意味ももちろんありますが、何よりも体の過緊張と固着のサイクルに戻ってしまう前に緩めていければ、お体が使いやすく変化していくからなのです。

使いすぎた筋肉は、過緊張を起こしてカチカチになっています。

ご自分でお気づきにならないのは、「その筋肉」が痛くないように動くからです。それで余計に可動域が狭まり、動きづらく、でも体を使わずにいられないので力が入り、過緊張が強くなるというサイクルが出来上がってしまいます。

生活の中でできあがってしまう過緊張のサイクルをなるべく作らない、のが1番なんですが、そうは言っていられない状況もたくさんあります。

でも限界になる前に、しんどくて動くのもやだ、ってなる前に、オランジュを思い出していただけたらなあって思います。

私の感覚では1か月を過ぎる頃から体が元に戻っていきます。

早い人だと2週間くらい。

そこから「なんかしんどいな」→「しんどい」→「あんまりしんどくない」or「しんどすぎてもう無理」の経過を辿るんですが、いずれにせよお体に触れるとガッチガチです。

なぜ「しんどい」から「あんまりしんどくない」になるのか不思議なのですが、途中で感覚が慣れたり鈍くなったりするのかなと想像しています。

でもガチガチなんですよね。

お客様も「触られて自分が固いのがわかってびっくりしました」とよく言います。

定期的に通っていただくことで、「元に戻る前に体をゆるめ、前はできなかった部分へのアプローチ」ができるようになります。

ですから限界まで我慢するのはおすすめできません。

限界まで我慢したお体はほんとにガッチガッチなので、まずそのガッチガッチをほどくところからになり、大抵時間がなくて終わります。

筋肉って、自前のコルセットにもなるし、ギプスにもなってしまう。

鍛えられた筋肉がコルセットだとすれば、固着して可動域の低い筋肉がギプスと想像してもらえるとわかりやすいかもしれません。

オランジュにいらっしゃる方のお体に触れると、筋肉がギプスみたいに固着してしまって可動域が狭くなり、それが痛みにつながっているのが伝わってきます。

普段の生活の中で力が入ってしまう筋肉はだいたい同じ部分です。

例えば肩周り。

集中している時、あるいは緊張している時、重いものを持つ時、無意識にギュッと力が入ります。

右と左で張りの強い部分が違うことも多々あります。

人間は左右対称に体を使うことがほとんどないからです。

肩甲骨が巻き肩の状態だとすれば、関係している筋肉をどうゆるめるか、緩んできたところで、日常的にとっている姿勢でどこの筋肉が使われているかを考えます。

ゆるんで、「ほんとは痛かったはずなんだけど今まで気が付かなかった」ところが「あれ?そんなとこ痛かった?」と感じるようになって、「こんな姿勢取ってませんか?」と言う質問に思い当たるようになり、ああそっか、なるほど〜と理解してもらえます

それにはやっぱり時間と回数がかかるのです。

私の理想は、お客様それぞれが使いやすい体になっていってもらうこと。

使いやすい体になるには、その体を作ってしまっている「普段の癖」に気がついてもらうのが大事です。

普段の癖が筋肉をギプスにしてしまうからです。

その癖に気がつくにはある程度緩んで、元の癖を再現する可動域ができること。

10年前の私の体はとても使いづらかったです。

坂道を歩けば年配の女性にスタスタ抜かれましたし、右肩は痛みである高さまで上がらない、常に腰とお尻が痛くて立っているのも嫌でした。

今の方がずっと使いやすくなってます。

それはコツコツと何年もかけてストレッチしてきたからです

それで、定期的に通われるお客様のお体が徐々に変化していく様子を見てきました。

足の土踏まずのカーブが緩くなったり、指先の色がよくなったり、肩甲骨が後ろに戻りやすくなったり、ずっと前に落ちていた頭がきれいな位置に戻って肩が開きやすくなったり。

お客様ご自身では気が付かない、ゆっくりとした変化です。

私が指摘しても「え、そうですか?」とわかなさそうです。

でもそのゆっくりさが大事なんです。なぜならゆっくりの変化の方が元に戻りにくいからです。

そうやって体が変化すると、自然に姿勢が美しく、美しいラインが出てきます

土踏まずのカーブが緩くなるとはどう言うことかと言うと、足の裏にある、長母趾屈筋や長趾屈筋の張りが緩んで伸びるようになったと言うことです。

長拇指屈筋や長趾屈筋はふくらはぎの内側から伸びているので、つまりはふくらはぎの筋肉が柔らかくなり始めていることを意味します。

自分を振り返るとわかるのですが、体は痛いのが嫌なので、痛みが出なさそうな動きを自分で探ってそう動きます。

そうすると、可動域が狭くなっていくんです。

で、ある日突然「なんかわかんないけど体がしんどい」と気がつきます。

でもほんとは、その前段階があるんですよ。体が頭を騙すんです。

できれば日常の中にストレッチを取り入れてもらえたらいいなあと考えています。

でも、ストレッチって「伸ばしたい筋肉をちゃんと伸ばせるか」が大事で、1対1で時間をかけてレクチャーできればいいのですが、限られた時間の中では全てのお客様に無償で行うのは無理があります。

なので、できれば定期的においでくださいと願うのです。

水分や老廃物が停滞している部分は「パンパンに固い」感じがします。

施術中は少しずつ少しずつリンパ管に流し入れるイメージで押し上げます。

膝窩リンパ節の部分がもりっと盛り上がっている人の場合は、痛くないように圧をかけます。

固かった部分が少し柔らかくなると、その奥で張っている筋肉や筋に触れられるようになります。

張っている筋肉がわかると、それをゆるめるにはどうする?と考えます。

コースの時間がなければ次回ストレッチ入れられればいいなと頭の中にメモ。

次回必要なアプローチも頭の中にメモ。

(お膝が浮いている人なら腸腰筋へのアプローチ、等)

お客様の体を長いスパンで考え、今回できること、緩んだらできること、お客様は気がついていないけど私には見える部分にどうアプローチしていくか、それを施術中にぐるぐると考えています。

腸腰筋が緩んだウエストはきれいなカーブを描くし、胸最長筋がフラットになったお背中は丸みが消え、小胸筋と小円筋が緩んで肩甲骨が後ろに戻ると巻き肩が解消されてデコルテが開き、お胸の位置が上がります。

ちゃんと理由があるのです。

美容室に行くように、「自分の体をケアする」ことを生活の中に入れてもらえたらいいなあと思っています。

*2024-7-12〜7-15に旧Twitter(現X)へ投稿したものを加筆修正してまとめたものです